製造業はしんどい?現役作業者がその理由と対策について紹介します!
製造業がしんどいといわれる理由と、それに対する対策について8つ紹介したいと思います。この記事は、製造業に就職や転職を考えている人におすすめです。
私自身の業種は製造業ですが、周りのイメージで、「しんどそう」といわれることがよくあります。もちろん、しんどいこともありますが、それに対する対策もあります。
ここから、製造業がしんどい理由と対策について紹介していこうと思います。ぜひ、最後まで読んでください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/溶接-アルミニウム-業界-技術-2178127/)
目次
製造業がしんどい理由 ①力仕事が多い
製造業は作るものにもよりますが、力仕事が他の業種と比べると多いです。そのため力の弱い人だとしんどく感じます。力がある人でも力仕事が多い分、体力を消耗やケガをしやすいことから製造業はしんどいです。
バリバリと力を使って仕事をしたいという人にとっては向いている仕事です。しかし最近は、クレーンの設置や自動化でひと昔前に比べると力仕事は減って仕事がしやすくなっているのが現実です。
そのため、体力の消耗やケガについては、だいぶ改善され楽に仕事ができるようになっています。実際に私の職場では女性が働いていたりもしています。
力仕事をしたくない人で製造業に就くときは、実際の現場を見て力仕事が多いのか確認して就職するのがいいですよ。
製造業がしんどい理由 ②汚れやすく洗濯が増える
製造業で何かしら加工をすると、作るものによりますが油や薬品、鉄粉などが作業着に付きます。今挙げたものが作業着に付着すると、一度の洗濯では汚れやにおいが落ちづらいです。
なので、一度の洗濯で2・3回は洗わないと汚れやにおいが落ちないので、仕事終わりや休日に洗濯で時間を取れてしまいます。しかし、経験からいうと以下の3つを注意することで洗濯の負担が軽減します。
1.複数の作業着をもっておくこと・・・洗濯をこまめにやらずまとめてできる
2.作業着をお湯に漬け置きすること・・・お湯に漬け置きすることで油が浮きやすくなる
3.作業着専用の洗剤で洗濯をすること・・・普通の洗剤と比べ汚れやにおいが落ちやすい
この3つを行うことで、汚れやにおいを落としやすくすることは可能です。私自身作業着を洗濯するときに活用していて、何もせず洗濯するときよりも、汚れやにおいが落ちやすいのでおすすめです。
しかし面倒くさいからと、私服などの衣類と作業着を一緒に洗濯することは控えてくださいね。におい移りの原因になります。
製造業がしんどい理由 ③単純作業が多く飽きる
製造業の仕事は、機械を使用し製品を加工するので単純作業が多いです。なので機械の操作さえ覚えてしまえば、あとは何も考えることなく仕事ができてしまい、正直言うと飽きます。
簡単な仕事をしたい人や、黙々と同じことをできる人にとっては良い仕事だと思います。実際を見ても、単調な仕事に飽きることが原因で辞める人もいます。選ぶ際は注意してくださいね。
ちなみに、求人票に「未経験者でもOK」などと書かれている場合は、単純作業が多い職場であることが考えられるので、ぜひ頭に入れておいてください。
製造業がしんどい理由 ④人間関係に疲れる
上でも書いたように、製造業では単純作業が多いため就職しやすいです。しかしそこが原因で、学生時代ヤンチャしていた人やコミュニケーションを取りずらい人、外国人など普通にいます。
そういった人が悪いとは言いませんが、考え方や人との接し方が違うため、そこでストレスに感じることもあります。もちろん、どのような業種でもいるとは思いますが、製造業は特に多く感じます。
プラスに言い換えるなら、逆にいろいろな考えの人と出会うことができる為、自分のコミュニケーション能力を上げることに繋がります。ヤンチャしてた人のノリは、結構楽しいです。
どんな人でも「笑顔で接する」ことが円滑に
人間関係を築いていけるとも感じれました。
他の業種に比べいろいろな人がいますが、どんな人にでも、「笑顔で接する」ことができれば人間関係についてしんどいと感じることは少ないので、安心してくださいね。
製造業がしんどい理由 ⑤基本給が安い
製造業と聞くと、平均年収以上(2019年現在は約440万円)はお金を稼いでいると思う人もいるのではないでしょうか。間違いありませんし、よほど規模が小さくない限り、平均年収以上稼げます。
ですが、基本給は安いです。どの業種もそうなのかもしれませんが、残業が無いと平均年収並みに稼ぐのは難しいですし、生活のために残業をするという人も多く長時間労働にも繋がりしんどいです。
逆をいえば、残業の多くできる職場だと稼ぐことができます。ですが、働き方改革で、残業時間の制限がより厳しくなったので、求人表の年収モデルほど稼げない可能性もあるので注意してくださいね。
職場によっては資格手当がある職場もあるので資格を取得して年収アップを図るのも良い手段だと思います。
製造業がしんどい理由 ⑥夜勤がある
これは職場にもよると思いますが、製造業となると大体夜勤があります。昼夜逆転した生活になるため、体調を崩しやすくなるためしんどくなります。
しかし、夜勤があると「夜勤手当」が付き給料を多くもらうことができるので良い部分もあります。
体力のある若いうちはいいですが、歳を重ねていくにつれしんどく感じてしまうので、注意してくださいね。夜勤について詳しく書いた記事があるので、こちらを参考にしてください。
製造業がしんどい理由 ⑦改善提案のノルマがある
製造業で仕事をしていると、改善提案の提出がノルマになっている所が多いです。数件は職場で様々ですが、多いとこだと月に3件ほど提出しないといけない職場があると聞いたこともあります。
月に3件ほどなら簡単じゃん。って感じる人もいると思いますが、年間にすると36件なので、普段の仕事の中で改善提案して実施するとなると生産もあるのでしんどいです。
また、改善提案を毎回だしていると直面するのがネタ切れです。ネタ切れになって出すことが無いと、自分の昇給に悪影響を及ぼしてしまいます。改善を考えるのが苦手な人にとっては大変なことです。
ですが、ネタ切れとなっても改善の探し方はあるので安心してください。1つ言うなら、一度の改善で完璧に仕上げないというのも1つの方法です。詳しくは、こちらにまとめているので確認してみてくださいね。
製造業がしんどい理由 ⑧将来に不安を感じる
製造業で日々仕事をしていると、「このまま仕事を続けていて将来安定した収入を得ることができるのか」と不安になります。先を見据えると製造業そのものがしんどく見えます。
ものを作るとなっても機械が加工してくれ、ボタンを押すだけで自分自身の成長に繋がらない。機械の自動化も進んでいく中で、作業者の人員も今後は減ると考えると将来は不安と感じます。
その中でも生き残っていける人になることで、将来が不安でしんどく感じることはなくなると思います。生き残っていくために私が大切と思っているのは、
1.言われたこと以外も進んでできる力
2.リーダーシップ
3.できることを増やす
この3つです。これができるようになると、自分の出世につながるだけでなく仮に自動化の進んだ職場であっても、何かしらの仕事をすることができます。
それだけでなく、自分の成長にもつながるので、この3つを特に製造業で仕事する人は意識してみてくださいね。
まとめ
製造業のしんどいと思うことと、それに対する取り組みについてまとめました。私の経験から、製造業はしんどいこともあります。
しかし、自分が作ったものが社会で役に立っている現場に立ち会ったときには、やっててよかったとしんどさを忘れるくらいうれしさがこみ上げます。
ものづくりが好きな人には、ぜひ就いてもらいたい職です。この記事を参考にして就職や転職に役立ててもらえるとうれしいです。