グラブの捕球面に浮きが出る原因について解説!直し方や対策法も紹介!
この記事は「グラブの捕球面が浮き出てしまった」「捕球面に浮き出ると良くないと聞いたことがあるけれど、本当なの」といった悩みに応えていきます。
グラブの捕球面が浮き出ると、使いづらく見た目も悪くなるため愛着がわかなくなりますよね。
そこでこの記事では、なぜグラブの捕球面が浮いてしまうのかについて解説しています。その後、捕球面が浮くことによる弊害や直し方、防止策についても紹介していきます。
ぜひ、最後まで読み進めて、捕球面が浮いてしまう悩みを解決してくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/グローブ-野球-ゲーム-4351885/)
目次
グラブ捕球面が浮く原因
グラブの捕球面が浮く原因は、主に2つあります。捕球面が浮く2つの原因は以下の通りです。
- グリス不足
- 新品グラブをいきなり使う
以上の2つが、捕球面が浮き出てしまう原因です。以下の章では2つの原因で、なぜ捕球面が浮いてしまうのかについて深掘りしていきますね。
グリス不足
グリス不足で捕球面が浮いてしまう理由は、背面と捕球面の革が密着しないためです。
そもそも、グリスは背面と捕球面の接着剤的な役割を果たします。そのため、グリスが不足してしまうとうまく密着せず、捕球面が浮いてしまうのです。
特に、長年グリスを補充していないグラブで起こる捕球面の浮き方です。
新品グラブをいきなり使う
新品グラブをいきなり使うことで捕球面が浮いてしまう理由は、革が硬いためです。
新品グラブは革に柔軟性がなく、いきなりキャッチボールやノックなどで使用してしまうと、土手の上部分が盛り上がるように浮いてしまいます。
なのである程度、使い込んだグラブでは起きない捕球面の浮き方です。新品のグラブの場合は、オイルなどを塗り柔軟性が出て使用するようにしましょう。
補足:新品グラブで土手の上部分が盛り上がるように浮くことを『へそが出ている』ともいいます。
グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害
グラブの捕球面に浮きが出ると、主に3つの弊害が生じます。弊害については、以下をご覧ください。
- 弾きやすい
- 型崩れ
- 捕球時に手が痛い
これらの3つが、主な弊害です。プレーや自身のケガにつながる弊害ばかりですよね。
どの弊害も必ず理解しておいて欲しいので、以下の章から詳しく解説していきます。ぜひ、合わせて読み進めてくださいね。
グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害①弾きやすい
はじめに紹介する、グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害は、弾きやすくなることです。なぜなら、ポケットの形が変わるからです。
グリス不足で浮く場合、ポケットが浅くなってしまいボールをうまく包み込めなくなります。さらに、グリス不足によってクッション性も失われているため、衝撃を吸収しきれず弾きやすくなるのです。
新品グラブで浮く場合は、土手の上部分が盛り上がるため必然的にポケットが小さくなってしまい、ボールを弾きやすくなるのです。
グラブの捕球面が浮くことは、プレーにダイレクトで関わるためいち早く直してくださいね。
グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害②型崩れ
つぎに紹介する、グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害は、型崩れすることです。理由は、革が浮くことによって、従来の型が保てなくなるからです。
グリス不足で革が浮いてしまうと、背面と捕球面とでズレが生まれます。結果、普段とは別の箇所にシワが入るため、型崩れするのです。
へそが出る場合は、型崩れまではいきませんが土手の上部が浮き上がるため、扱いづらいグラブになります。
捕球面の浮きを放置しておくと型崩れしていく一方なので、気づいた段階で早めに対策することが大切です。また、記事の後半で浮き出た捕球面の直し方も紹介しているので、ぜひチェックしましょう。
グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害③手が痛くなる
さいごに紹介する、グラブの捕球面に浮きが出ることによる弊害は、手が痛くなることです。なぜなら、グリスのクッション性が失われているからです。
グリス不足していると、捕球面にクッション性がなくなります。へそが出る場合も、グリスが浮き上がった場所に溜まるため、ポケット部分にクッション性がなくなるのです。
捕球面が浮いてプレーに影響が出るだけならまだ良いですが、捕球時に手が痛いと自身の怪我にも繋がります。定期的に捕球面の浮きについては観察しておきましょう。
【グラブ捕球面の浮き】背面と捕球面の革がくっ付いていない時の直し方
背面と捕球面の革がくっ付いていない時の直し方ですが、グリスを補充しましょう。なぜなら、グリスが背面と捕球面をくっ付けてくれる接着剤の役割を果たしてくれるからです。
グリスの補充方法は、以下の表で紹介する5つの手順で進めると良いですよ。
- グラブのあご紐を抜き開く
- 固まったグリスのカスを撤去し、捕球面側へ均等になるようグリスを塗りのばす(塗りすぎると、紐を通す穴などから漏れ出すので要注意)
- シワにならないよう、背面と密着させる
- あご紐を元に結び直す
- ボールやグラブハンマーで捕球面を叩き馴染ませる
難しいと思われがちなグリス補充ですが、上記で紹介した手順通り進めると簡単に行えますよ。この際にグリスも購入しておきましょう。
ですが「自身でグリス補充できるか不安」という人もいますよね。
自身で行うのが不安な人は、スポーツ店でもグリス補充を行ってもらえますよ。ですが工賃として、2,000円前後かかることは理解しておきましょう。
安く抑えたいと思う人は、ぜひ自身でグリス補充をトライしてみてくださいね。
【グラブ捕球面の浮き】へそが出ている時の直し方
へそが出ている時の直し方ですが、グラブハンマーやボールなどでへそが出ている部分を叩くようにしましょう。なぜなら、叩くことで徐々にへそが出ている部分が、元に戻るためです。
さすがに、1日で元どおりになることはありませんが、毎日コツコツと捕球面を叩くことで少しずつ浮かなくなりますよ。
時間はかかりますが、毎日継続して捕球面の浮かないグラブを取り戻しましょう。
へそが出ている場合ですが、まだ硬さの残るグラブに効果がある直し方です。なので、使い込んで柔らかくなったグラブだと効果が出ないので注意してください。
柔らかくてへそが出ているグラブは直すことが困難です。浮きが気になる場合は、グラブの買い換えも視野に入れておきましょう。
グラブの捕球面に出た浮きは日常手入れである程度防止できる
グラブの捕球面に出た浮きですが、日常手入れである程度防止できます。防止方法ですが、手入れ後に捕球面を叩くと良いです。
捕球面を叩くことで、背面と捕球面が密着しやすくなりますし、へそが出ることを防げるためです。それだけでなく、事前にグリス不足に気づけるので、型崩れなどからグラブを守れますよ。
手入れ後に捕球面を叩くだけと簡単ですが、浮きを防ぐためにやっておく方が良いので、ぜひ取り入れてくださいね。
捕球面の浮きを回避するために『グラブハンマー』の活用がおすすめ
浮きを防止するために捕球面を叩くことが良いですが、グラブハンマーの活用がおすすめです。なぜなら、グラブを叩きやすいからです。
グラブハンマーは持ち手にグリップエンドがついているため、簡単かつ力強く捕球面を叩けます。結果、ボールや手で捕球面を叩く時に比べ、グラブに適度な刺激を与えやすくなるのです。
またボールや手で捕球面を叩くと、グラブに傷がついたり、自身が痛かったりなど、連続で取り組むことが困難になりますよね。
しかし、グリップエンドが付いた持ちやすいグラブハンマーで捕球面を叩くと、浮きの防止だけでなくポケット作りも簡単に行えます。野球人なら1本は持っておくべき必需品と言えるでしょう。
まとめ【グラブ捕球面の浮きは直すことがおすすめ】
今回は、グラブ捕球面の浮きについて解説してきました。最後にもう1度、この記事の内容をおさらいしておきましょう。
- グラブの捕球面が浮くのは「グリス不足」と「新品グラブをいきなり使うこと」が原因
- 捕球面が浮いてしまうと、プレーやグラブに悪影響なだけでなく自身のケガにもつながる
- グリスの補充や浮いた箇所を叩くことによって改善される
- 日頃の手入れで、捕球面を叩いておくことで浮きを防止できる
- 手やボールで叩くと自分やグラブを痛めてしまうので『グラブハンマー』の使用がおすすめ
グラブの捕球面が浮くと、様々な弊害が生じるため良いことがありません。
また、捕球面が浮く原因や対策を理解しておけば、今後グラブを手にした時に悩まずに済みます。日頃の手入れで浮きを防止できるので、捕球面を叩くことは実践してくださいね。
この記事で紹介したことを活かして、捕球面の浮きで困ることがなくなることを願っています。