グローブがひび割れてしまう原因について紹介【未然に防ぐ方法も解説】
この記事では「グローブがひび割れてしまう原因ってなに」「ひび割れの直し方や未然に防ぐ方法を理解しておきたい」といった悩みを解決します。
手入れを定期的におこなっていても、グローブはひび割れます。そのため、なぜグローブがひび割れてしまうのか、原因がわからない人が多くいるのを知っていましたか。
そこでこの記事では、グローブがひび割れてしまう原因について詳しく解説しています。さらに「ひび割れたグローブを直せるのか」「ひび割れを未然に防ぐための方法」についても紹介しています。
原因を理解するだけでなく、別の場所がひび割れを起こさないようにするためにも、ぜひ最後まで読み進めてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/白色塗料のひび割れ-パターン-1996986/)
目次
グローブがひび割れてしまう原因は内側と捕球面とで異なる
グローブがひび割れてしまう原因ですが、内側と捕球面とで原因が異なります。なぜなら、グローブの場所によって負荷の掛かり方が異なるから。
例えば、内側であれば手とグローブが密着するため、捕球面に比べ蒸れやすくなります。逆に捕球面は、蒸れることは少ないですが、ボールと触れ合う機会が多いため、衝撃や摩擦から乾燥しやすくなるのです。
グローブがひび割れたからと1つの原因だけを鵜呑みにするのではなく、場所ごとの負荷の掛かり方についても着目すべきです。
以下の章から「内側がひび割れてしまう原因」と「捕球面がひび割れてしまう原因」を詳しく解説していきます。自身のグローブがひび割れてしまう原因について理解するためにも、ぜひ読み進めてくださいね。
内側がひび割れてしまう原因
内側がひび割れてしまう原因は、以下の2つです。
- 汗が付着するから
- 手入れ不足
そもそもグローブは革製品なため、スポーツ用具ではありますが汗に強くありません。そのため、汗がついたまま放置しておくと、グローブにダメージを与えているのと同じです。
また、よく勘違いされるのが「手の脂があるから、内側はタオル等で拭く程度で大丈夫」といった考え方です。
もちろん、捕球面や背面などに比べて乾燥しづらい部分ですが、手入れをしないとグローブ本来の水分が失われます。手入れを省きやすい部分なので、気づかないうちにひび割れが進むのです。
上記2つの原因によって、内側がひび割れてしまいます。汗を除去したり、オイルを塗ったりし、グローブがひび割れない対策を施すと良いですよ。
捕球面がひび割れてしまう原因
捕球面がひび割れてしまう原因は、以下の2つです。
- 捕球によって乾燥するから
- 気づかないうちに汗が付着するから
捕球面はボールと直接触れ合う場所なため、衝撃や擦れなどによって乾燥しやすいです。肌をイメージしてもわかるように、乾燥が進むと裂けたり割れたりするでしょう。グローブでも同じような現象が起きるので要注意。
「捕球面は汗がつかない」と思う人もいるかもしれませんが、間違いです。使い方によって異なるものの、守備の時に膝の上へグローブを置いて構えている人は、知らず知らずのうちにグローブに汗が付着します。
「ユニフォームが吸った汗によって、ひび割れを起こすのはあり得ない」と感じる人もいるかもしれませんが、実際に筆者のグローブがひび割れた原因です。
気づきにくい原因なので、膝の上へグローブを置いて構える人は、この機会に構え方も見直してみましょう。
【悲報】お店へ問い合わせてもグローブのひび割れは直せない
残念ですが、グローブがひび割れてしまうと直せません。理由は、同じ状態に戻すことは現在の技術で不可能だからです。
ブーツやバッグのひび割れを修理する際に、表面を削って目立たなくする方法がありますが、グローブは柔らかい革が使用されているため適していません。
そのため、1度ひび割れを起こしてしまうと修理できないと理解しておくべきでしょう。
しかし「これ以上ひび割れを広げたくない」と考えますよね。そこで、以下の章では、ひび割れを最小限に抑えるための方法について解説していきますね。
継続的な手入れでグローブのひび割れを最小限にできる
継続的な手入れで、グローブのひび割れを最小限にできます。なぜなら、オイルを塗るとグローブの劣化を最小限に抑えられるから。グローブにとってオイルは、ご飯そのものです。オイルによって、栄養を補給しているといえます。
定期的な手入れであれば使用環境にも異なりますが、週2回程度の手入れがおすすめです。しかし、ひび割れた部分は他の場所に比べ、乾燥している状態です。手入れする頻度やオイルを塗る量を増やし、対策すると良いでしょう。
「定期的な手入れをしていたものの、ひび割れが起きてしまった」といった人は、以下の記事で簡単にできるグローブの手入れ方法を紹介しているので、合わせて読んでみてくださいね。
実際に筆者が10年以上使用しているグローブの手入れ方法です。「長くグローブを使用したい」と考える人にもおすすめですよ。
【原因を理解した今からでも間に合う】ひび割れを未然に防ぐ方法
今からでも間に合うひび割れを未然に防ぐ方法は、以下の3つです。
- 均等にオイルを塗る
- グローブを風通しの良い日陰で干す
- 守備手袋を着用する
ひび割れを未然に防ぐ上で、日常的に手入れを行うのは必須です。さらに上記3つの方法を取り入れると、よりひび割れを防げるでしょう。
詳しい内容については、以下の章から解説していきます。別の場所でひび割れを起こさないためにも、ぜひ読み進めてくださいね。
均等にオイルを塗る
均等にオイルを塗るようにしましょう。塗った際にムラがあると、塗れてない部分が劣化しやすくなります。
丁寧に隅々まで塗ることはもちろんですが、よりムラをなくすために「豚毛ブラシ」の活用がおすすめ。
グローブの手入れで使用する人は少ないですが、革靴の手入れでは満遍なくオイルを塗るために使用されています。さらに、艶を出す効果も期待できるので、ちょっとした一手間で上質なグローブへ仕上げられるでしょう。
グローブを風通しの良い陰で干す
風通しの良い陰でグローブを干すのも、ひび割れをおこなさいために大切です。なぜなら、生乾きのまま放置しておくと、劣化しやすくなるから。
具体的には、ひび割れが入りやすくなるだけでなく、悪臭やカビの原因にもつながります。劣化を起こしたグローブでは、絶対に良いプレーができません。
ひび割れ防止だけでなく、気持ちよくグローブを使用するためにも、風通しの良い陰で干すようにしましょう。
注意:日向に置いてくと早く乾きますが、乾燥しひび割れを起こしたり、紫外線の影響により色褪せが起きたりするので、必ず風通しの良い陰でグローブを干しましょう。
守備手袋を着用する
守備手を着用すると直接汗が付きづらくなるため、内側のひび割れを簡単に防げます。それだけでなく、守備手をつけることで、以下のようなメリットも得られますよ。
- グローブがズレにくくなる
- 守備手袋の種類によっては、捕球時の痛みを軽減できる
- 見た目がカッコ良くなる
守備手袋には、手のひらや指先など滑り止めがついているものが多く、グローブを着用しているときのズレを軽減できます。守備手袋を使用した経験がない人だと、フィット感に驚くでしょう。
守備手袋の種類によっては、人差し指や中指の付け根部分にクッションが入っています。クッションが入っているものを選べば、捕球時の痛みを軽減できますよ。
守備手袋を着用しておくと、素手よりグローブの色合いが映えるため見た目がカッコ良くなります。また、守備が上手い選手にも見えるため、着用して損はありません。
上記の3つを踏まえた守備手袋を選ぶのであれば、以下のものがおすすめです。
手のひら部分は、滑りづらい素材かつ人差し指・中指部分にはクッションも付いています。初めての守備手袋は、上記のもので間違いないでしょう。
まとめ【グローブがひび割れてしまう原因】
今回は、グローブがひび割れてしまう原因について紹介してきました。
結論、グローブがひび割れてしまうのは、部位によって異なるものの「汗」が原因な場合がほとんどです。そのため、汗が付きにくい対策をしたり、日常手入れなどで汗を乾かしたりなどが大切。
現在の技術では、ひび割れた部分を修復できませんが、オイルをこまめに塗ると現状維持はできます。
大切なグローブを長く使用するためにも、この記事で紹介した内容を活かしてくださいね。