グローブの土手紐抜きとは?効果・やり方など紹介!【内野手必見!】
野球を長年行っていると、グローブの土手紐抜きについて聞いたり見たりすることがあると思います。ですが、その効果やメリット・デメリットについて知らない人も多いですよね。
この記事では、グローブの土手紐抜きのメリット・デメリット、適しているポジションや向いている人、おすすめのオイル等を紹介しています。
今後、グローブの土手紐抜きを考えている人にとって知りたい情報をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/野球-グローブ-ボール-1425124/)
目次
グローブの土手紐抜きとは
グローブの土手紐抜きとはなにかについてですが、グローブの土手に通されている紐を抜いたグローブのことを指します。
写真の〇で囲っている部分がグローブの土手紐です。型崩れやへたり防止の役割を担っているので、基本的にメーカー問わず、どのグローブにもこの紐が通してあります。
グローブの土手紐抜きをするメリット
グローブの土手紐抜きをすることで、グローブの開閉がしやすくなります。そのことによって、2つのメリットが期待されますよ。
- ポケットを広く使える
- 手のひらで捕球しやすくなる
ここからは、この2つのメリットによって、どんな効果が期待できるのかについて紹介していきます。
ポケットを広く使える
ポケットを広く使えることで、捕球がしやすいグローブになります。それだけでなく、当て捕りがしやすなる効果も期待できますよ。
当て捕りとは、グローブのウェブ下でボールを捕球するのではなく、中指から薬指の間でボールを当てて捕球する方法のことです。
手のひらで捕球がしやすくなる
手のひらで捕球しやすくなることによって、球出しが行いやすくなります。そのため、捕球後すぐに投球動作に移ることができますよ。
球出しは、一瞬のことにすぎませんが、アウト・セーフに関わる重要なポイントです。一瞬のプレーをものにしたい。そんな人は土手紐抜きを取り入れてみるといいでしょう。
グローブの土手紐抜きをするデメリット
グローブの土手紐抜きは、本来グローブに必要な紐を抜くため、良いことばかりでなくデメリットもあります。デメリットは以下の2つになります。
- 強い打球に負けやすくなる
- 早くへたりやすい
これらのデメリットがあります。強い打球に負けやすくなる点は、個人差が出ますが、早くへたりやすい点は個人差関係なく現れるデメリットなので注意しましょう。
土手紐を抜いた後、この2点が気になる場合は、もう1度土手紐を通しなおすことで改善が見込めますよ。また、同じグローブを長く愛用したい場合は、土手紐を抜かず使用することをおすすめします。
グローブの土手紐抜きは内野手向き?
グローブの土手紐抜きをするメリットで、当て捕りしやすいこと、投球動作にすぐ移れることを知ることができたと思います。そのことから、特に内野のショート・セカンドにおすすめだということがいえます。
もちろん同じ内野である、サードでもおすすめできますが、強い打球が飛んできやすいポジションですよね。ですから、ショート・セカンドに比べグローブが負ける可能性が高いことを知っておきましょう。
外野手についてですが、外野用グローブは内野用グローブに比べ長い分、指先に力が伝わりにくくなるので個人的におすすめできません。
しかし、グローブをしっかりと開きたいという選手であれば外野手でもグローブの土手紐抜きをしてみて良いでしょう。
グローブの土手紐抜きはこんな人におすすめ
上では、グローブの土手紐抜きをしたグローブがどんなポジションに適しているのか紹介してきました。ここでは、ポジションでなく、どんな人が土手紐抜きグローブを使用すると良いかについて紹介しますね。
グローブの土手紐抜きををすると、何度もいっていますがグローブの開閉がしやすくなります。そのため、握力の弱い小学生や女子選手は土手紐抜きを試してみるのが良いでしょう。
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— ZETT BASEBALL (ゼット ベースボール) (@ZETTBASEBALL_JP) February 25, 2020
実際に、元女子プロ野球選手の加藤優選手のグローブを見ると土手紐を抜いています。女子プロ野球選手も抜いていることから、小学生や女子選手に土手紐抜きグローブがおすすめだと分かりますよね。
先述では、外野手にはおすすめできないと書きましたが、それはグローブがちゃんと扱えている前提の話です。なので、握力が弱くグローブが開閉しづらい場合は、ポジション問わず取り入れてみましょう。
市販のグローブも土手紐抜きはできる?
スポーツ店などで販売されている市販のグローブでも、基本グローブの土手紐抜きを行えます。購入前の場合は、店員の方に聞いてみると確実に土手紐抜きをできるか分かりますよ。
また、自身でグローブをオーダーする場合だと、あらかじめ土手紐を抜いた状態にしておくことも可能なので、覚えておいて損はないでしょう。
しかし、オーダーであらかじめ土手紐を抜いている場合は、後から通せない可能性もあります。「後から土手紐を通すかもしれない」そう思う人は、オーダー前に土手紐を後から通せるのか確認しておきましょう。
グローブの土手紐抜きは自分でできる?
グローブの土手紐抜きについて知ってくると、「今持っているグローブの土手紐を自分で抜きたい」と考える人も出てきますよね。結論をいうと、自分で抜くことも可能です。
ここからは、その方法について簡単に紹介しておきますね!
①土手紐の結束部を切る
写真を見てもらうと分かると思いますが、土手紐の結束部分は親指側の〇をつけている部分にあります。まずは〇の結束部分を切ってください。このとき他の紐を切らないよう注意しましょう。
②捕球面側から紐を抜いていく
あとは、矢印で指している紐から順に抜いていくと、土手紐抜きのグローブが完成です。
今回使用したグローブは、ミズノのものです。他のメーカーだと、土手紐を結束している部分が違うこともあるので、注意してください。
簡単に行うことができますが、1つ注意すべきことがあります。それは、紐を抜くときに少し力が必要なことです。一応素手で抜くことができましたが、ペンチなどがあると便利と感じました。
ペンチは土手紐を抜くだけでなく、家でDIYなどをするときにも活用できますよ。この機会に買っておいて損はないでしょう。
土手紐抜きグローブは手入れを大切に
どのグローブもそうですが、手入れは定期的に行うようにしましょう。特に土手紐を抜くと普通のグローブに比べ、へたりやすくなるのでより大切に手入れしてくださいね。
土手紐抜きのグローブではありませんが、私は同じグローブを10年近く使用しています。簡単な手入れ方法ではありますが、10年近く使用できることが実証されている手入れ方法なので試してみてください。
また、日常的な手入れにおすすめな保革オイルについて知りたい人は、以下の記事を参考にすると良いですよ。
土手紐抜きグローブにおすすめなオイル
グローブの土手紐抜きをすると、へたりやすく柔らかくなりすぎるのが課題です。そのため、保湿するオイルとは別に固さをキープするオイルを持っておくのもいいですよ。
ホワイトベアーの『グラブハードナースプレー』というものがあるのですが、良い具合にグローブが固くなりへたりを防止できるので個人的におすすめです。
まとめ
今回は、グローブの土手紐抜きについて紹介してきました。この記事をまとめると以下の通りです。
- グローブの土手紐抜きは、土手の紐を抜いたグローブのことでポケットを広く使用できる
- 土手紐抜きは、当て捕りをするプレーヤーや握力の弱い小学生・女性におすすめ
- 土手紐を抜くと、へたりやすくなり強い打球に負けやすくなるので注意
- 土手紐は自分で抜くことができるが、柔らかくなりすぎないよう手入れも大切にする
この記事を通して、土手紐抜きをしたグローブについて理解できたと思います。もし、土手紐を抜いて合わなければ、再び土手紐を通し直すだけなので、1度抜くと取り返しがつかないということもありません。
自分に合ったグローブを使用することが守備力の向上につながるため気になった人は試してみてくださいね。